中央町三丁目に「うべ産業共創オープンイノベーションセンター志」の建物が先々週オープンしました。すでに事業は別な場所で平成30年7月から動いています。場所は中央町三丁目の、旧河長の通りにつながった新しい道路の芝生広場側にあります。 そこの街中の短い道路は平成28年度の12月補正予算で、約1億円の費用をかけて作りました。当時の議会で、土地代はもとより古い建物の補償料が高すぎると、もめたことを記憶しています。すでに相当の予算を使いながら、中央町周辺ににぎわいが創出できていないことは周知の事実です。 この道路の土地を買収するにあたって、2m×2m(三角形ですから面積は2u)の角切りをつくる必要があるという説明で、その角の土地を購入するため、そこに接する建物の補償料で2,690万円を支払っています。つまり2,690万円+土地代を払ってわずか2uの土地を市が購入したことになります。本当に2uの角切りをして購入する必要はあったのでしょうか。当時、その値段で角の土地全部を市が購入したものと議会は勘違いしていたことが、今回わかりました。 河長側の古い建物の補償料も4,600万円でした。これも解体寸前の建物の補償料としては高すぎるという意見でしたが、国の基準に沿っているという執行部の説明でした。その後、あの森友学園の国有地売買で8億円の値引きが問題になりました。 「うべ産業共創オープンベーションセンター志」の建っている土地は、平成25年に、ある個人が土地の所有権登記をされており、この度新築された「うべ産業共創オープンイノベーションセンター志」の建物は、その個人の所有で、宇部市が毎月約30万円で20年間(合計7,200万円)の貸借権登記がされていました。新築完成後、宇部市の予算約300万円を使い改造工事がなされています。貸主が改修費を出したわけでなく個人所有の建物に市が支払いをしていることも疑問です。 そもそも、この施設がなぜ必要なのか、費用対効果でどれほど価値があり、またその公益性はどうでしょうか。この施設の運営費委託料などは、令和2年度予算書によると (1)オープンイノベーションセンター運営委託料 3179万1千円 (2)イノベーションセンター施設整備業務委託料 135万円 (3)スタートアップ等創出業務委託料 700万円 (4)ICT導入促進業務委託料 220万円 (5)5Gプラットフォーム事業委託料 500万円 (6)IoT技術活用委託料 600万円 (7)ICT人材育成業務委託料 260万円 などです。このうち、いくつかが該当し、今年だけでオープンイノベーションセンターの運営にかける予算は合計5072万9千円です。 また、中央町三丁目第二地区は、今年も土地建物取得費と道路整備で3126万円の予算がついています。 いろいろと疑問があるので、これから議会が調べることになります。 |
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