建築士の会報の記事からです。 「国土交通省は2010年12月、2010年の一級建築士試験(設計製図試験)の合格者を発表。設計製図の受験者10,705人のうち4,476人が合格し、一級建築士の資格を得た。設計製図の合格率は41.8%で、学科試験を含めた受験者43,520人最終的な合格率は前年から0.7ポイント下がり10.3%となった。」 ここから私の意見です。 一級建築士の受験資格は、ひとつの例では、4年制の大学で建築系を学び、卒業後実務経験が2年以上です。ここまででもハードルが高い資格だと思います。 構造設計一級建築士は、一級建築士の資格を取得後、構造に関する実務経験が5年以上あれば受験資格がありますが、その合格率は約20%くらいです。二日間の講習を受けることと高い受験料を払わないといけません。
姉歯事件で、建築士の資格がとても厳しくなりましたが、資格が厳しければ事件が起きないというわけではないと思います。あの事件は、建築士個人のモラルの問題だったと思っています。 資格を厳しくしたのだから、官から民へ責任を任せて(規制緩和)くれたら、民間活力は向上します。官が責任は取らないけれど、口だけ(法律などの規制)厳しくするというのが、民間活力の足を引っ張ります。 今後は、建築基準法の大改正(大胆な規制緩和)が望まれます。責任をすべて建築士に、その代わりに設計の自由度をあげる規制緩和を望みます。建築業会の活性化は間違いないでしょう。 |
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