介護保険料が今年度から平均3.5%上がり、65歳以上の介護保険料の全国平均が月6,225円になったそうです。保険料の負担割合は全介護費用の23%だそうです。市によって違いますが、宇部市も収入に応じて16段階にして、下は年21,204円、最上位は223,200円です。65歳以上は年金世代ですが、少ない年金から引かれる介護保険料は重たいものがあります。 高齢化率が上がり、負担が増えるというのは理解できますが、消費税を5%から8%、10%に上げていく時に政府の説明は「少子高齢化で社会保障費の負担が増えるから、社会保障費に充てるため。」でした。その通りなら、値上げで国民の負担を増やすのではなく消費税で国の負担割合を増やすべきではないでしょうか。 4月11日の参議院予算委員会で興味深い質疑がありました。財務省の「赤字国債が1300兆円に達した。国は財源不足だから防衛費の増や子育て支援の国の負担増に伴い健康保険料を値上げする。」という話を疑うものです。 予算委員会の中で、令和4年度末で日本国民の金融資産(固定資産を除く)は2141兆円、企業を合わせた国全体で9704兆円、対外債務は令和4年度末で418.6兆円、外貨準備高は1兆2907億ドル(約200兆円)、経常収支はプラス189.7兆円、日本円のCDSの比率は0.23%。円安で騒がれている今日ですが、日本が破たんするような状況ではなく、財政は健全です。令和5年度の国家予算の不用額は約20兆円もあります。(消費税1%で約2.5兆円の税収です) どうして、国民負担がまず増えるのか私にも理解できません。転ばぬ先の杖的に、財務省が国民から税の負担増を先に言っているのなら、財務省の天下り先を増やすのをまず止めて欲しいものです。 |
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